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初ぷりん
第2章 逆〇〇?
ホテルに向かう車の中で、電話が気になって仕方なかったが、電話が鳴ることなかった。

長野駅前のホテルについて、チェックインをし部屋に入っても電話が鳴ることはなかった。

部屋に入って、いちごを取り出し、冷蔵庫に入れ

ベッドに横になり、もう一度かけてみようかと電話を気にしていた時だった。


番号だけの通知がなった。

「もしもし」

「あの。電話があったみたいなんですが。」とさっきの女の子の声だった。


「あいさん?いちごのことで・・・・。」

「あっ。さっきは車を傷つけてごめんなさい。」

「いや、気を使わせてごめんね。大丈夫だっていったのに、いちごまで買ってもらって」

ご近所のお母さん達の贈りあいの挨拶のような。


「それに教えてもらった蕎麦屋さん、すごく美味しかったよ。ありがとう。」


「近くの蕎麦屋さんでは、美味しいかと思って。」


「あいって言うんだ。電話番号まで書いてあるし。」

「うん。」


「今、何してるの?電話大丈夫?」聡はもう少し話たいのと、また会いたいと彼女との電話をつづけた。


「うん。学校の帰りだから大丈夫。」


「学生なの?大学生なの?」

「看護学校。お兄さんは?」

お兄さんと呼ばれて喜ぶ。
「お兄さんでもないけど、駅前のホテルについて部屋にいるよ。」

「そうなんだ。駅前の綺麗なホテルなんだ。いいな。」

「知ってるの?泊まったことあるの?」

「今いる看護学校の近くだし、前を通って帰るから。」


聡は、冗談で「今から学校帰りに部屋に来る?」と言ってみた。「さっきいただいた苺一緒に食べようよ。」




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