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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第2章 残虐な罰
「なんでこんな目に合ってるのか分かってるよな?それともそんな事もわからねーバカなのか、お前は」

冷酷な目でノエルは言うとシェリルの髪を鷲掴みにし引っ張り上げもう片手で顎を掴んだ。

「ゔうッ…わ、わかり…ますッ」

「だったら言えよ」

顎を掴んでいた手を離すとノエルは睨みつけた。
髪を掴んでいる手はそのままにしている。

「ッ……この屋敷から…の、ノエルさんから逃げ出そうとした、からッ…」

「分かってんじゃねーか。ならなんで逃げ出そうとした?」

「ッ……」

まさか死にたいから逃げようとしたなんて言えるはずもなくシェリルはノエルから視線を反らした。

「何無視してんだ!なめてんのか、お前!!」

ノエルはベッドに乗るとシェリルのお腹を思いっきり踏み付けた。

「うぐっ!!あ゛あ゛ッ」

シェリルは苦悶の表情を浮かべた。

「俺の目を見ろ」

「はあッはあッ…」

(だめっ、見たらまた…動けなくなるッ)

シェリルは目をぎゅっと閉じた。

「今日は反抗的だな、お前」

怒気をこめた声で言うとノエルは特異な力を使って異空間から鋭利な刃物を出すと鳩尾と臍の真ん中部分の辺りに目掛けて容赦なく振り下ろした。

グサッ

「ゔぐッ…あがあッ!!」

腹部からドクドクと血が噴き出している。
目を見開き苦悶の表情を浮かべた。
刃物を抜くとノエルはシェリルの目を見た。

『俺の質問に答えろ』

「ゔあッ………は、い…ッ」

また思考を操った。

『なぜ逃げ出そうとした、逃げ出してどうするつもりだったんだ』

「……主様に捨てられ知らない男に処女を奪われ絶望して死のうとしました。でもこの部屋には死ぬ術(すべ)がなく逃げ出そうとしました。騎士団に助けを求めて助けてくれなかったら海にでも身を投げて死のうと思いました」

そのシェリルの言葉にノエルは嫌悪感を露わにした。

『そんなに死にたいのか?』

「……はい」

「………そんなに死にたいのなら殺してやるよ」

フッと術を解くと真紅の瞳に戻りノエルはベッドから降りるとシェリルの首元に手をかざした。

「うぐっああッ」

シェリルは正気に戻り腹部の痛みに悲鳴を上げた。
と次の瞬間、首輪がググッと締まりシェリルの首が締めつけられていった。
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