この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第1章 裏切りと怪しげな男
(死んだか?いや、念の為にもうちょいやっとくか)

リンはため息をつくと左手を真横にかざし詠唱すると鋭利な刃物を具現化させて男の身体に放った。

グサッグサッ…ザクッ…ザシュッザシュッ

男の身体が刃物が刺さった衝撃によりビクンビクンと震えた。

「嘘つきおじさんにはお似合いの死に方だね」

クスリと小さく笑みを溢すとリンは念の為に側にあった大きな布を男に被せた。
スマホを出して“任務完了、死体処理よろしくお願いします”とだけメールを打ち懐になおし路地裏から出た。

「………えっ…?」

いつものように建物の上に移動しようとしたその時、リンはいつもとは違うある異変に気が付いた。

(馬車?なんでこんな時間にこんな所に!?)

フードを被り警戒し後ろに下がった。
馬から降りてきたのは40代前半の茶髪に紫色の切れ長の瞳のイケメンだった。
清潔そうな執事服を着ていて優しげな雰囲気の男性だった。

「シェリル・ヴェルンバーグ様ですね?」

「っ!!」

(なんで私の名前を!?)

リンという名前は暗殺者としての偽名であり少女の本名はシェリルだった。
その名前はリンの雇い主しか知らないはず。
その名を知っている男に驚きを隠せずにいた。
男はニヤリと笑みを浮かべると口を動かし何かを詠唱した。
リンにはそれが聞き取れず詠唱だとは気付かなかった。

「……うっ……あっ!?」

リンはいきなり身体の力が抜けて両膝を地面につきそのまま倒れた。

(なんでっ…急に、力がっ…)

瞼が重くなってきてリンの意識はプツリと途切れた。

「……旦那様、シェリル様を眠らせました」

男は馬車の扉を二回ノックすると声を掛けた。
馬車の扉が開き一人の男性が中にいた。
クリーム色の髪に真紅の切れ長の瞳の男でスーツのような服装で黒いロングコートを羽織っている。

「クルト、中に運べ」

「はっ、畏まりました」

クルトと呼ばれた男は頭を下げると意識のないリンを姫抱きにし馬車の中へと運んだ。
少ししてから馬車はゆっくりと動き始めた。
男はリンを見るとニヤリと笑みを浮かべた。
/81ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ