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狼に囚われた姫君の閨房録
第44章 復活、新選組
【第三者視点】
外は真っ暗闇になっていた。星ひとつなく、月もない闇夜であった。
山南敬助が縁側で呟いた。
「妙な暗さですね」
広間で思い思いに座っていた一同はそちらを見た。
「何が妙なんだよ?」
新八が問いかけると、
「時間ですよ。永倉くんが試衛館に着いた時、なん刻でした?」
「夕暮れ時だったかな?」
「それから、何刻経っていますか?」
「え、と。すみれと一戦交えたあと……」
新八が腕を組んで考え込むと、平助が身を乗り出す。
「すみれと戦ったの?新にぃが!?それでっ」
「負けた、無様に」
脇から、三樹三郎が茶化した。憤慨した新八が立ち上がる。
「うっせえ!お前が邪魔しなきゃ勝ってたよ!!」
「腹に風穴開けられて、ぶっ倒れてたくせに」
「一刻(二時間)も戦い続けりゃ、誰だってへばるだろうが!」
「日が暮れて一刻ですか……鈴木くんが兄者を生き返らせた時間は?」
山南の問いかけに、三樹三郎は考え考え答えた。
「半刻(一時間)だと思うぜ。そのあとは近藤がお前らを蘇らせて……」
「二刻(四時間)もかかってしまったが、みんなが揃って何よりだ」
勇が頷くと、歳三が膝を叩いた。左之助、総司、一も合点したという顔だ。
「時間が変なのか。朝になってるはずなんだな」
歳三が言うと、山南は重々しく頷いた。
「夜が明けているべき時間なのです。なのに、外は闇夜。どうしてだと思いますか?」
「すみれか?すみれの仕業だってのか!?」
左之助が目を見開いた。
その時、闇夜に爆発音が轟いた。
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