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狼に囚われた姫君の閨房録
第48章 最終章!局長命令・すみれを殺せ!!(その4)
【斎藤一視点】
俺が移動したところは仄明るい光の中であった。周りは桜色のでこぼこした壁である。
(ここはどこだ……)
暖かく、優しい光。浸されるだけで、心が和らいだ。
守られてるような安心感。これは……
「……すみれか」
その温かさは俺がすみれの中にいた時と同じものだ。
すみれが俺をこの場所に呼び込んだというのか?
「僕たちはどうやら、すみれちゃんの胎内にいるらしいね」
総司がやってきた。三樹三郎も一緒だ。
「お前たち……すみれを追ったのではなかったのか?」
「そうなんだけど、撒かれちゃって」
「一番組組長もだらしねえよな。たかが女を見失うなんてよ」
三樹三郎の軽口に、総司は眉を釣り上げた。
「自分も逃げられたくせに!この役立たず!!」
「そのまま返すぜ」
「なんだって〜っ」
総司が刀を抜きざま、三樹三郎に斬りかかる。三樹三郎はすかさず応戦した。
「ここはすみれの胎内だぜ。掠り傷一つでもつけたら、ただじゃおかねえ」
「僕がそんなヘマすると思ってるの?」
刀を合わせること、一合二合。総司の突きが三樹三郎を襲う。
上半身を逸らして躱す三樹三郎。
桜色の壁に刀が突き刺さる寸前、総司は刀を止めた。
「危ない危ない」
刀の持ち方を変えた総司は、三樹三郎を斬りつけようとして足を止めた。
「すみれ……ちゃん?」
室内(すみれの胎内)の空気が微かに震えた。
壁に白い影が少しずつ浮かび上がる。裸身のすみれが壁から現れた。 
傷だらけである。乳房や腰から血を流し、足を引きずっている。
修羅ではない。本物のすみれだ!
「すみれ!」
俺たち三人は駆け寄った。
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