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おとなりの、ひとづまと。
第3章 両親の秘め事からの。
 やるからには、徹底的に隠密行動だ。
 いや、両親のセックスなんて出来れば見たくは無いけれど、その先にさくらさんとのセックスがあるかもしれないと思うと、覗きをヤル以外の選択肢を、おれは有して無い。
 まず、おれたちは、さくらさん宅から裸足で任務へと移った。
 ギプス有りのおれは、さくらさんの後方へと回り物音を立てない様に、抜き足差し足で着いてゆく。
 最初の関門は玄関の扉だった。
 さくらさん宅に行く際にしっかりと施錠したので、解錠しなければならない。
 音をさせずに扉を開けるのも、かなり難易度が高いと思う。
 ここで作戦失敗となって、両親からこっ酷く叱られる可能性は十分にあるなと思いつつ、おれは先をゆくさくらさんの動向を息を飲み見守っていたのだ。
 しかし彼女は、そんなおれの心配など意に介す事無く、手早く解錠し身体が通る分だけ扉を開けて、呆けているおれを玄関へと引き込んでしまった。
 まるで映画に出てくるスパイとか忍者の様な身のこなしだった。
 只者では無い。あれだけ酒を飲んだ後にこれ程までに軽やかに迅速に動けるなんて……。いやだから、おれにオンブさせたり何だかんだと扱き使われたが、泥酔状態なのは完全に演技だったと言う事なのだろう。
 
 さくらさんは、玄関に入ると、暫くじっとしていた。身動き一つ取らない。
 奥の両親の部屋の方からは、何やら声が聞こえるが、音楽も流している様でいまいち聞き取れない。
 おれは、自分の家の玄関で今迄感じたこと無い緊張感に包まれていた。
 両親のセックスを覗きに来たとバレたくない思いもあったが、さくらさんとの距離感もその要因のひとつだった。
 近すぎる。彼女の体温を感じてしまえる程の近しい距離。オンブの時の密着とはまた少し違う興奮をおれは得てしまっていた。
 そんなおれに構う事無く、スパイモードのさくらさんは、ふっと体勢を落とし、廊下に四つん這いとなった。
 そしてそのまま、まるでジャングルの豹の様にしなやかに動き出す。
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