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おとなりの、ひとづまと。
第6章 人妻の性的指導。
 寝室に入ると、さくらさんは、おれの手を引いたままベッドの上へと導いてくれた。
 壁は白色で、家具は黒色で統一された部屋だった。
 大きなベッド概ね中央に配置されており、無駄な物が無い印象を受ける。
 蛍光灯は点けっぱなしで、お香か何かそう言うった類いの匂いが漂っていた。
 さくらさんは、ベッドの中央に腰を下ろし、おれもそのすぐ傍で胡坐をかいた。
 目の前には、柔らかそうな乳房があった。手を伸ばせば届く距離だ。

「――ねえ、翔太?」とさくらさんは口を開く。
 おれは、乳房に目を向けたまま「うん、なに?」と答えた。
「まず、アンタのお父さんとお母さんの真似っこしてみる?」
 さくらさんの、その言葉を聞きおれは顔を上げた。彼女と視線が重なる。
「それってさ、シックスナインするってこと?」
「うん、そうだよ。アンタが仰向けに寝て、あたしがアンタの顔を跨いでチンポ舐めたげる。それだったらさ、利き腕骨折してても、出来るでしょう?」
「うん、それだったら出来るよ。要するに、おれは、さくらさんのマンコを舐めたり触ったりしてもいいって事だよね?」
「うん、そうだね、一回、やりたい様にやってみなよ。でも、射精する時はちゃんと声掛けてよね?ベッドに飛び散っちゃうとさ、後で面倒臭いから……」
 おれが仰向けになると、さくらさんは、すーっと手を伸ばし、脇腹に触れた。
 それから、擽る様に、様々な箇所に触れてくる。
 直ぐにシックスナインになるのかと思っていたけれど、そんな簡単な話では無いらしい。
「あの、さくらさん?」
「んー?どうしたぁ?」
「あのさ、これってさ、さくらさんからしたら浮気とか不倫になるの?」とおれは言った。
 おれとしたら浮気でも不倫でも恋愛でもただの戯れだったとしても、気持ち良ければいいや、と言う思いがあるので、何がどうでも構わないが、さくらさん的にはどうか?という話。今になって、彼女の気持ちを知りたくなってしまったのだ。
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