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オレンジ色の世界で。
第6章 母の昔、ぼくの今。
 母のその問い掛けは、ぼくには少々刺激的で、上手く声を出せなかったので、取り敢えず首を縦にぶんぶんと振って答えた。
「うーん、そっかぁ、セックスしたいのかぁ、母さんと――」と、母は言う。
 ぼくの目をじいっと見詰めていた。
「ダメ、かな?やっぱり、それは流石に、不味いよね」
 ぼくは生じた間を埋める様に、何とか声を発した。上擦りそうな情けない声だった。
「うん、不味いね、すごく不味いよ、それは……」
 セックスが不味いのであれば、さっきの様にチンコを握っていてくれるだけでもいい、と真剣に心から思っていた。
「そ、それじゃあ、母さん、あの――」と、口走ったぼくの言葉を遮る様に、母は口を開いた。

「不味いけど、たかしくんがしたいなら、してあげてもいいよ、セックス」
「え?本当に?いいの?なんで?」
「だって母さん、たかしくんのこと好きだし、たかしくんの初めての相手になれるの、嬉しい感じもするし」
「じゃあ、今から、してもいいの?」
「うん、そうだね。あ、でも、やっぱり、そう言うことするんだったら、この部屋じゃ無くて、母さんたちの部屋でしようか?寝室の方がベッド広いし、声も外に響かないし」
 もしかしたら母の冗談かもしれないと言う思いもあった。
 次の瞬間に「たかしくん、冗談だよ?嘘だよ?」と言われてもおかしくない。
 ただ、寝室に移動するという提案は、何だか急激に真実味を増した様な感じがした。
 母は、たまにぼくをからかって玩具の様に扱う時があるけれど、そこまで手の込んだ悪さはしない人だから。
「――それじゃ、下に行こう?たかしくんさ、全裸で歩くのはなんか変だから、取り敢えず服着て?」
 母はそう言いつつ、ベッドの下に落ちていた黄色地のワンピースを拾い上げ、するりと身に纏った。
 ぼくはその様子を見つつ、ベッドの上に立ち上がり、ティーシャツとハーフパンツに身を包む。
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