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オレンジ色の世界で。
第7章 母さん、ソレ飲んじゃうの?
 母はぼくの手を引き、寝室まで導いてくれた。
 部屋に入り、灯りを点け、母はまずエアコンをつけた。
 気温はそう高く無いと思うが、季節柄湿度が高い。ぼくの部屋より、寝室の方がよりその様に感じられた。
 寝室のベッドはかなり大きい。横幅はぼくの部屋のものより二倍あると言って過言無いだろう。
 この大きなベッドの上で、父と母がセックスをしていると思うと、何だか感慨深い。
 母はベッドに上がり、掛布団を剥ぎ取り畳んで床の上に置いていた。
 それからシーツの上に、バスタオルを敷いたり、一旦部屋を出て行ってお茶を取りに行き、戻って来てからは、箪笥の中をごそごそとあさり出した。
 その様子を、ぼくは寝室の扉の辺りから棒立ちで観ていた。
 エロビデオで観るセックスは、所構わず何の準備も用意も無いままに始まってしまうけれど、現実はそうでは無いと言う事なのだろうか。
 母の行動はテキパキとしていた。セックスの準備というよりか、家事の延長の様に見えてしまう。
 箪笥をごそごそと漁っていた母は、小さな箱を取り出し、それを枕元に置いてから漸くぼくへと視線を向けてくれた。

「――たかしくん、ごめんね待たせちゃって。準備出来たよ」と母は、少し恥ずかしそうにそう言う。
 普段は中々見る事が出来ない、母のそう言う表情や仕草を見ると、何だか面映ゆい気持ちになってしまう。
「えーっと、あれだね、何だか、色々と準備が大変なんだね、セックスって」
 ぼくがそう言うと、母はゆっくりと歩み寄り、ぼくの事を抱き締めた。
 温かく柔らかい身体に抱かれると、それだけで吐息が零れ出る様な気持ち良さを感じてしまう。
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