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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第7章 106日後
魅久は全身を震わせ、膝が崩れても、左脇が左手で支えて魅久を逃さなかった。
身体をのけ反らせ、「あ・・・いっ、イク・・・」と、絶頂を迎えるのに、多くの時間は要らなかった。
力が入らなくなり、震えが止まらない身体を左脇に預けていた。

2人に見とれていた、和空の耳許で、不意に早喜の言葉が囁いた。
「ねぇ、メイド姿似合ってるでしょ。」
ベッドの上から、和空の背後に移動していた。
「魅久さん、大学の学祭でメイドやってたの。聞いていた?」
初めて聞く話で、和空は首を横に振った。
「大学1年でやって、好評で毎年やっていたそうよ。その当時、付き合っていた彼氏とはメイド姿で楽しんだそうよ。」
妻の知らない過去を聞くしかできなかった。

呼吸も落ち着き、力が戻ってきた魅久に左脇が囁いた。
「指だけで、イッテしまって、もう満足したか?」
魅久は首を横に振った。
「もう、イッタのだから、満足しただろう。」
意地の悪い言葉に、魅久が答えた。
「もっと欲しいです。私をもっとイカせて下さい。」
「どうやって、イカせて欲しいんだ?」
「それは、ご主人さまの・・・」
魅久は右手を背中に回し、左脇の股間に手を添え包こんだ。
「これで、イカせて欲しいのか?」
「はい、ご主人さま一番です。」魅久は口許に笑みを浮かべて答えた。
「じゃ、2番は誰だ?」左脇の問いに、魅久は直ぐに答えた。
「押多さんです。」
その答えに、動揺したのは和空であった。押多は、和空の上司だった。
魅久は、「入社した時に、最初に付き合った人です。」と、付け加えた。
和空の記憶では、押多は魅久が入社前に結婚していた筈だった。
「じゃ、その次は誰だ?」
左脇の質問に少し考えて、
「高校の卒業旅行で会った大学生ですね。」
「随分いるな。」
「そんなに、いませんよ。でも、その大学生に、初めてイカせて貰いました。」
「そうか、その後は付き合ったのか。」
「いえ、それっきりでした。ナンパだったので。」
「大分楽しんでるな、それでは最下位は誰だ?」
「高校1年のときの、付き合った彼ですね。」
「初めてだったのか?」
「お互い初めてで、その後も何回やっても、痛いだけでした。」
和空は、最初は大学生の時と聞いていた話しが、違っていた事に驚いていた。
左脇の次の質問は更に、驚きを与えた。
「その彼は、第何位だ。」
「ふフ、50番目位かな?」

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