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許嫁が多すぎる
第11章 四日目
「そんなことっ……翔太さんには関係ない」
「あるよ、大いに。一条寺さんは小さい頃からアイドルになりたかったんだろ? だから必死で頑張ったんだろ? 学校で浮いた存在になっても夢を諦めたくなかったんだろ?」
「なんでそれを……?」
翔太には話していない自分の過去を指摘されて一条寺は驚く。
「なんでって……雑誌で読んだんだけどさ、昔」
「あぁ……それで知ってるんですか……」
以前雑誌のインタビューでそう答えたことを一条寺は思い出した。
しかしそれはまだ大して売れてない時期のインタビューだったことを思い出した。
「……俺もファンだったからさ、一条寺さんの。あ、いや、今でもファンだよ。そりゃコンサートに出掛けてCD何枚も買うとか、そんな気前のいいファンじゃないけど。ドラマで出ているの見て、可愛いなって思って注目してたんだ」
さくらにも話していない事実を翔太が告げた。
「そう、なんだ……ありがとうございます……」
ふっと肩の力を抜いてお礼を述べた。
「ファンの奴らは悲しむと思うよ。俺も悲しむと思うもん。けどさ、人気なんて何年も続かねぇじゃん。あと数年して、一条寺琴音が人気が落ち着いてアイドル的な人気じゃなく、女優としての人気がついてから結婚したっていいんじゃねぇの?」
残酷だが間違いのない事実を翔太が口にする。
「あるよ、大いに。一条寺さんは小さい頃からアイドルになりたかったんだろ? だから必死で頑張ったんだろ? 学校で浮いた存在になっても夢を諦めたくなかったんだろ?」
「なんでそれを……?」
翔太には話していない自分の過去を指摘されて一条寺は驚く。
「なんでって……雑誌で読んだんだけどさ、昔」
「あぁ……それで知ってるんですか……」
以前雑誌のインタビューでそう答えたことを一条寺は思い出した。
しかしそれはまだ大して売れてない時期のインタビューだったことを思い出した。
「……俺もファンだったからさ、一条寺さんの。あ、いや、今でもファンだよ。そりゃコンサートに出掛けてCD何枚も買うとか、そんな気前のいいファンじゃないけど。ドラマで出ているの見て、可愛いなって思って注目してたんだ」
さくらにも話していない事実を翔太が告げた。
「そう、なんだ……ありがとうございます……」
ふっと肩の力を抜いてお礼を述べた。
「ファンの奴らは悲しむと思うよ。俺も悲しむと思うもん。けどさ、人気なんて何年も続かねぇじゃん。あと数年して、一条寺琴音が人気が落ち着いてアイドル的な人気じゃなく、女優としての人気がついてから結婚したっていいんじゃねぇの?」
残酷だが間違いのない事実を翔太が口にする。