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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第7章 チャプター07
 正門を通り過ぎた郁美はまっすぐ、噴水広場へと歩いていったが、視線を遮るような背の高い樹々が多く、陽もそれほど当たらないので、確かに、市民が気軽に訪れられるような場所ではなかった。以前、どこかのAVメーカーがここで撮影をしたことがあると聞いたことがあったし、まともな市民なら、このような場所は通り抜けるだけにしても、避けるに違いなかった。事実、郁美も噴水広場の区画に足を踏み入れてから、すれ違う人はほとんどおらず、女性がひとりで歩いているのは、郁美だけだった。
 樹々の間を蛇行しながら続く遊歩道を歩いていると、前から若い男のふたり組みがこちらへと向かってくるのが目に入った。郁美を目に留めると、口笛を吹いた。
「お姉ちゃん、こんなところにひとりでいると、危ないぜ。あ――いや」
 声をかけてきてから、郁美の格好に気づいたようだった。
「それとも、逆に男を漁っているのかな。いずれにしても、面倒ごとには巻き込まれないようにな」
 ふたり組は笑いながら、遊歩道を歩いていった。
 ――もう、手遅れだわ。
 郁美が声を出さずに呟くと、また着信を知らせる振動があり、スマホを取り出した。メールを開くと、「今から最初に声をかけてきた男に抱かれろ」とあった。
 のろのろとした動きで、郁美はスマホをハンドバッグにしまうと、大きくため息をついた。再び、歩き始めた。
 できれば、メールの内容を無視して、今すぐ家に帰りたかった。が、それが叶わなことは、郁美によくわかっていた。メールには「今から」とあり、どこかで郁美のことを監視していることは、明白だった。もちろん、そう郁美に思いこまそうとしているのかもしれないが、これだけ手の込んだことをしてきているのだ。ただ、郁美を戸惑わせるためだけに、こんなことをしてきているとは、思えなかった。
 と、郁美が顔をあげると、向こうから男の人がひとり、こちらへと歩いてくるのが目に入った。郁美は口中に溜まった唾を飲み込むと、震える足を無理やり前へと、踏み出させていった。
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