この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第2章 #1
「…………ホモなの?」
「いや、ノンケやけど。上田可愛いし、別にええかなーって」
「いやいやいや、俺がぜんぜんよくねーし!」
「でもさっきのはかなり良かったんちゃう?」
もぞもぞと下着を直しながら憤慨していた上田が、片桐のこの一言に動きを止めた。
「お前ほんっと最低だな!この変態野郎!」
「なぁ。変態野郎でかまわんから、上田俺の彼女にしたる。マジで惚れた」
「……っ!!!?」
向けられた驚愕の顔に片桐はにぱあっと笑う。
「うん、マジで惚れた」
青ざめた上田も可愛かった。相当重症だ。
「ちょ……違、そうじゃなくて」
上田はしどろもどろで狼狽えながら、何かを必死に説明しようとしていた。