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第4章 03

「誰か好きな男の子でも出来たかい」


　にっこりと笑う先生の顔を見てため息をつきそうになる。


「いえ、いません。でも恋がしたいんです」


　頭を撫でられて完全に子供扱い。


「素敵な恋がみつかるといいね」


　美希の心は断念した。自分にはやはり高望みなのだろう。叶わない願いはいつだって真希が叶えて見せてくれた。今回だって変わらない、美希は見ることで満足するしかない。