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マッチ&マリッジ教師
第3章 たっち
さて、学校の下足室に行くと、ちょうど6限が終わった直後で、下校しようとする1年生3年生の女子生徒たちが集まっていたが、僕とみゆきを見て皆、怖いーというような顔をして遠巻きに。
この時代の子供たちが、初対面の人間の存在自体を怖れていることがよく分かる。

さて、廊下をひたひたと歩き、校長室へ。
いちおうあらかじめ<説得、成功。本人を伴って、登校する>と連絡を入れておいたから、対策は万全だろう。
「校長先生、いいですか?」
外から声をかけると、OKが出たんで、みゆきを伴って入室。

「みゆきさんを連れてきました。今日から、登校します」
と報告。
ところが、校長は、顔を鉄仮面で覆っていた。
みゆきが癇(かん)に障(さわ)ったのか、わめきだした。
「てめえッ!あたいが、怖いのかよッ?てめえの孫くらいの歳だぞッ?」
「ば、ばばしばばだ、ばらぶぉーだぞ(わ、わたしはまだ、アラフォーだぞ)、ぶずべぐらいぼ、どじだ(娘くらいの歳だ)」
という鉄仮面でくぐもった校長の声が、した。
「まあまあ、みゆきちゃん。抑えて抑えて。少ししたら、たっぷりとお乳をナメてあげるから」
とみゆきの耳にささやくと、みゆきはニタ~♡として癇癪(かんしゃく)を鎮めた。

「でば、ぶうじぜんぜ、ぎょうぶじゅびんがら、ぜづめいざぜまず(では、ユウジ先生、教務主任から説明させます)」
校長が部屋を去り、替わって、教務主任の教師が入ってきた。頭に、目鼻口の穴が4つ開いた段ボール箱をかぶっている。
みゆきが額に青筋を立てかけたが、僕がみゆきのおしりをナデナデしてなんとか鎮めた。

「えー、本来ならば」
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