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愛妻ネトラレ 久美子
第8章 お得意先への奉仕派遣(専属秘書)
『すっごい部屋ですね~ッ』久美子はキョロキョロと部屋を見回す。

『うん』とだけ言い、野瀬は心なしか元気がないように見える。

都心でも有数の大きなファッションホテル。
その中でも一番高額の一部屋を二人は訪れていた。
勿論、取材で記事にする為である。
さきほどまでインタビューしていた女性支配人は、『ホテルの設備は実際に使用感を確めてもらって構わない。プールやジャグジー、ドリンクバーも含めて。ご自身で体験なさって記事にして下さいな』と言っていた。『コンドームも含めて、ね』と女性支配人は意味深に、久美子にだけ聴こえるように、付け加えてもいた。

(んもう、あんな事を言うから変に意識しちゃうじゃない)久美子は自分の動悸が早いのを女性支配人のせいにしつつ、若干の気まずさを口数を増やすことで紛らわしていた。

『天井のシャンデリアや絵画は中世ヨーロッパの有名な教会みたいですよねッ。うわッギリシャ彫刻みたいな彫像もある』久美子は目に映るもの全てを声に出している。
野瀬は、そんな久美子の様子を優しく微笑みながら見つめていた。

『こっちは…うわッデッカイお風呂。』と久美子。
続けて『ゲッ…真実の口からお湯が出てるッ!』源泉かけ流しを売りにするルームのお風呂には、真実の口そっくりに作られたモニュメントから温泉が流れ出ていた。

『ふわ~ッ…凄いですね~ッ、一泊ン万円するだけありますね~ッ』久美子は素直に、その豪勢さに驚嘆を隠さない。
『ああ…うん、そうだね』一方、野瀬はらしくなく、口数少なく、表情も暗い感じだ。

久美子は、暫く野瀬を盛り上げようと奮闘していたが、一向に変わることの無い野瀬の落ち込んだ雰囲気に、とうとう痺れを切らし『一体どうしたんですか?野瀬さん。らしくないですよ?何かあるなら言って下さい。いつもの野瀬さんは視聴者や読者に熱い思いを持って伝えようって真剣に仕事に取り組んでるじゃないですか!』久美子は真摯な眼差しで野瀬に語りかける。

『…ごめん。久美子さんの言うとおりだね』
久美子の真剣な言葉に、野瀬は元気が無かった理由を正直に打ち明け始めた。

『遅漏?』久美子がおうむ返しした単語に、野瀬は恥ずかしそうに頷いた。
『それで、いつも彼女と上手くいかなくて、今回ホテルに来て思い出して落ち込んでたの?』
久美子の質問に、野瀬は素直に首を縦に振る。
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