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愛妻ネトラレ 久美子
第16章 VR世界でRPG 女戦士?久美子
『それにしてもゲームの世界の女戦士って何でこんなに露出度がやたら高い訳?』
久美子は自分の格好を見ながら、溜息をついた。
いわゆるビキニアーマーと呼ばれる類の防具で、胸は金属のような硬い素材でブラのような形で覆われている。
腰の周りにも申し訳程度に防具のようなものがついてはいるが、その他は篭手のようなグローブ、膝まであるブーツだけで、全て肌が露出している。
『これじゃ、全然防具の意味無いわよね…』
至極真っ当な意見を呟く久美子に、脳内に例の開発者の声が響く。
(ご安心して下さい、ゲームですから痛みはほとんどありません。武器も普通なら扱えないようなサイズや重さでも、筋力を強く設定していますので使えますよ)
『いや!少しは痛いんかい!』
思わずツッコむ久美子。
(ではキャラメイキングも終わったようですし、冒険の旅のスタートですよ)
開発者がマイペースで話を進めていく。
(開発途中のゲームなんでねぇ…チェックしたいシーン毎に、プレイして欲しいんですよねぇ。…まずは戦闘シーンのチェックからしていきましょうかぁ)
久美子のベッドギアに、見渡す限りの草原が映し出される。
風に揺られる草、遠くに連なる山並み。
思わず久美子は首を左右に動かし、周りの自然の風景に目を奪われる。
すぐそこから遊牧民が出てきそうなほど、現実世界かと思わせるリアルを感じさせる映像に、久美子は一瞬ここがゲームの世界だということを忘れそうになる。
が、ここがゲームの中であることがはっきりと分かる存在が、久美子の視界に入っていた。
オークだ。
と言ってもゲームとは縁遠い久美子には、RPGの世界でメジャーな下級モンスターの名称を知る由もない。
ただ、人間と豚を足して2で割ったような醜悪な外見の二足歩行の生物が、自分に向かって歩いてくるのを認識しただけだ。
まだ遠目に存在が分かる程度のモンスターに対し、背を向け逃げ出そうとする久美子。
が、ヘッドセットから(ちょ、ちょ、ちょっ…逃げたらバトルシーンのチェックができないですよ!あのオーク達と戦ってください)開発者から至極当然の指示が聴こえる。
『いや、いや…無理、無理、無理。戦うとか!私、体育も3だし!人並みだし!帰宅部だったし!』
十数年以上前の何も関係ない情報を持ち出し、バトルを避けようとする久美子に、開発者は苦笑しつつ楽勝である事を説明する。
久美子は自分の格好を見ながら、溜息をついた。
いわゆるビキニアーマーと呼ばれる類の防具で、胸は金属のような硬い素材でブラのような形で覆われている。
腰の周りにも申し訳程度に防具のようなものがついてはいるが、その他は篭手のようなグローブ、膝まであるブーツだけで、全て肌が露出している。
『これじゃ、全然防具の意味無いわよね…』
至極真っ当な意見を呟く久美子に、脳内に例の開発者の声が響く。
(ご安心して下さい、ゲームですから痛みはほとんどありません。武器も普通なら扱えないようなサイズや重さでも、筋力を強く設定していますので使えますよ)
『いや!少しは痛いんかい!』
思わずツッコむ久美子。
(ではキャラメイキングも終わったようですし、冒険の旅のスタートですよ)
開発者がマイペースで話を進めていく。
(開発途中のゲームなんでねぇ…チェックしたいシーン毎に、プレイして欲しいんですよねぇ。…まずは戦闘シーンのチェックからしていきましょうかぁ)
久美子のベッドギアに、見渡す限りの草原が映し出される。
風に揺られる草、遠くに連なる山並み。
思わず久美子は首を左右に動かし、周りの自然の風景に目を奪われる。
すぐそこから遊牧民が出てきそうなほど、現実世界かと思わせるリアルを感じさせる映像に、久美子は一瞬ここがゲームの世界だということを忘れそうになる。
が、ここがゲームの中であることがはっきりと分かる存在が、久美子の視界に入っていた。
オークだ。
と言ってもゲームとは縁遠い久美子には、RPGの世界でメジャーな下級モンスターの名称を知る由もない。
ただ、人間と豚を足して2で割ったような醜悪な外見の二足歩行の生物が、自分に向かって歩いてくるのを認識しただけだ。
まだ遠目に存在が分かる程度のモンスターに対し、背を向け逃げ出そうとする久美子。
が、ヘッドセットから(ちょ、ちょ、ちょっ…逃げたらバトルシーンのチェックができないですよ!あのオーク達と戦ってください)開発者から至極当然の指示が聴こえる。
『いや、いや…無理、無理、無理。戦うとか!私、体育も3だし!人並みだし!帰宅部だったし!』
十数年以上前の何も関係ない情報を持ち出し、バトルを避けようとする久美子に、開発者は苦笑しつつ楽勝である事を説明する。