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第5章 素顔の君

ｶﾁｶﾁ…



〃『どこ？迎えいく』〃







～～♪…








〃『ケイゴもう帰ったでしょ？(笑)

いいよ、私が追いかける

公園で、会えるかな？』〃










ｶﾁｶﾁ…






〃『りょーかい』〃








そう返事をしつつ


オレは校門から少しはなれた場所まで戻って
カンナを待った
















『オツカレ』






『えっ・・・ケ、ケイゴ』








なんだよ

ワルイかよ？






なんだかやたらキョロキョロして
うろたえるカンナに
無性にツッコミたくなる







『カンナ・・・』





『・・・』






仮にも待ってやったっていうのに

カンナはオレをスルーして

さっさと歩き出す







ちょいちょい？なんだよオマエ(笑)








『ふっ・・・(笑)』







『・・・っ』








『硬くなるなって…言ったじゃん』









『ひ・・・人前で・・・その

一緒に歩いたり

やたらに、そういうの・・・ちょっと』







『・・・？

意外と女々しいのなオマエ(笑)』






別にいいじゃん

悪い事してるワケじゃあるまいし




なんて

オレはすっかり思ってた気がするんだけど










『は・・・早く行こうよ』







カンナは

そうでもなかったみたいなんだ









仲イイとか付き合ってるとか

周りに知られたくない…とでも言うように









『ヘイヘイ・・・～～』







照れくさそう(？)なカンナに

オレはすぐに追い付いて

昨日の公園に向かう








だけど

そんなカンナの気持ちは

後々知る事になるんだ