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第5章 素顔の君

『・・・。・・・？』





あれ・・・？







ある日の放課後

バイトに行くまでの少しの時間だけど

カンナと帰りがてら

待ち合わせをしていたんだ







・・・けど







センコーに・・・



あ、いや・・・先生に

呼び出しくらって(いつもの居眠りでね)



待たせてるうちに

カンナがいなくなったんだ




というか

待ち合わせた場所に

カンナが・・・いない。




言ってみれば意外過ぎるくらい

意外なこと




特にメールも電話もなく





カンナが・・・？







なんかあったのか？って

心配になってしまうのは




相手が真面目なカンナだから。






RRRRRRRR・・・








〃『もしもし、ケイゴ・・ごめん』〃







『ゃ・・・待たせてごめん

カンナ、今どこ？』






〃『うちの…近くのコンビニの前』〃






『・・・』




校門で…待ってて…って


〃待ってる〃って…カンナも言ったのにな？




なんて

目くじら立てる事でも

そういう意味でもないんだけど




なんでかな？って

ただ思っただけだった







〃『あのね・・・ケイゴ

急いで買いたいものがあって…』〃









『すぐ行くから、そこにいろよ？』







無事だったから、それでいい






オレは深く考える事もなく

走って学校を出た