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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『ハァッ…ハァッ…・・・カンナ!』



『ケイゴ、ごめんね!』






手を振って駆け寄ってくるカンナ



会えば、いつも通りのカンナ





ただホッとして

そのまま帰り道を辿る。






『走らせちゃってごめんね

て言うか・・・ケイゴも

走ることあるんだね(笑)』





『ふざけろし・・・』






『ふふふっ・・・

バイト何時からだっけ?

私も久々に挨拶していこうかな♪』





『あぁ、いいんじゃない?』





『○△~でね♪~~さんが』





『(笑)』



楽しそうなカンナを見ていると

オレは大抵の事は

どうでも良くなるもんだから





とりわけ何も

考えちゃいなかった








だからさ・・・





ガララっ・・・




また別の放課後に

カンナを迎えに教室に行ったんだ








〃え・・・?〃






って感じの視線が来るのは

別のクラスに行けば

誰が行っても多少はあるでしょ




そんな一瞬の気まずさなんか

どーでもいいんだ




カンナが意外にも

迷子(笑)になることがあるからさ




なんて



そんな、何の気なしに

とった行動だった





放課後の教室



ガチャガチャとゲームしてる男子もいれば

お菓子にジュース広げて

くっちゃべってる女子



それから、一部では

友達に勉強教えてあげてるような




そうそう・・・カンナみたいな子もいる







・・・のにさ





ドアの前に立って

教室を覗くオレへの

〃なんか用~~?〃の

一瞬の注目~・・・ののち




そのカンナだけが




何故か露骨に

0,5秒で…目を反らしたんだよ







なんだよ、カンナ

そこ…そんなに




そこまで頑なに

恥ずかしがることか?








『・・・カンナ?』






唯一、目を反らしたカンナを

手っ取り早く…呼んだ






「カンナ?滝川くんだよ???」



机を並べてた友達がオレを見て

ツンツンとカンナを突っついた





ガタっ…






『ぁ・・・私、先生に呼ばれてたんだっ』






『???』


カンナはそれを無視して

教室を飛び出して行った






オイ?

オイオイ?
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