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第5章 素顔の君

ｻﾞﾜｻﾞﾜ・・・




カンナの去った教室は


わっっっかりやすく


一瞬ザワつく








なんだ・・・？

かったるい






『・・・～ﾌｩ』







オレは…用のなくなった教室に

さっさと背を向けて




走り去ったカンナを追いかけた











『っ・・・』






『っ…ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…・・・カンナっ…』







って言うかオレさ



やたら最近走ってない？






って言うか


やたら最近…〃走らされて〃ない？


この女に・・・(笑)







振り向きもせず全力疾走するカンナ





・・・チビのくせに



結構体力あんじゃん・・・てか





速ぇ～っての








『カンナっ…待てよっ・・・？！』





階段登るわ、下るわ

鬼ごっこかよ？！




なんなんだ？！この女は(苦笑)










「こらぁ～～～ぁ！！！

廊下を走るんじゃなぁぁぁぁああい！！」








……ﾁｪｯ




久々登場の

オニガワラセンセーかよ





マジで…









『・・・ｼﾞｬﾏだっ…』








「のぁ？！☆&〒+＊@※＃～～～？！！」







運動能力に劣るセンセーで助かったぜ








オレとカンナは

オニナントカ先生を

完全スルーして

一気に駆け抜けた







って…・・・だからさ、カンナ






〃女子トイレ〃に逃げるって…？？？






そりゃないっしょ？！

てか、それ卑怯だろ！






どんだけだよオマエ？！(笑)






ちくしょ～～～・・・