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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『・・・』




さっさと家に帰って

ベットに無造作に寝転んだ





まっすぐ家に帰って、なんて



久々だった






バイトに行くか

カンナと…遊んだり

おかげで宿題なんかやらされたり

最近は・・・すっかり

そんな事に慣れていたから










ヴー・・・ヴー・・・






ケータイが鳴っていたけど

シカトし続けた






相手が誰かわかっていたから。






〃『ケイゴを傷つける事言って

ごめんなさい』〃




カンナからのメールは

言い訳のひとつもないシンプルなもの


潔い…その性格を知ってるけど

もっともっと言い訳してほしかった



しつこいくらい

否定してほしかったんだ。








@※#~~~…○△□・・・









『・・・っせぇな』





家族が帰って来て

家の中の音が増える








『ケイゴ~~~?ごはんよ~~~?』





母さんの声がした







『・・・』








コンコン・・・



ガチャ








『兄貴・・・メシだって』





シカトし続けるオレに

お次は

明らかに嫌々やってきた感マックスの

弟のリョウキの声がする










『・・・リョウキ、コーラ買ってきて』






起き上がりもせずに

オレはおもむろに

机にバラまいていた小銭を

弟に向けて投げつけた







『は?・・・メシだって言ってんだろ』





『いーから、行けよ

お前の分も買ってきていーから』






『いらねぇし…自分で行けよ…』







『バレー部は

炭酸禁止とか言う都市伝説?

ぷっ・・・ダッセ

センセーの言うことには逆らえないってか?』







『・・・。最低限の

言うことも聞けないヤツに

言われたくねぇけど・・・?』






誰に似たのか

無駄に賢い弟は

ガキのクセに

無駄に正論をぶつけてくる






『・・・ぁんだとリョウキ?』







『暇人にかまってるほど

暇じゃねーからオレ・・・』







吐き捨てた弟に




・・・ピクっ





と来たオレは




逆ギレも良いとこだが





さっさとドアを閉めようとした弟に

掴みかかる
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