この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『っ……ハァッ……ハァッ……』
一向に電話に出ないカンナを捜して
校舎内を走り回る
電話に出ない……?
そりゃ、当たり前だよね
カンナの話も聞かずに
勝手に決め付けて
勝手に自分が傷付いた気になって
カンナを突っぱねたのは
オレなんだから
〃カンナ・・・ごめんな〃
まただよ、オレ
悔やんで、謝るくらいなら
そんな事をしなければいい
相手を
傷つけなきゃいいのに
ほんの少しだけ・・・
〃大人〃になればよかったのに
そんな
情けない気持ちを振り払うように
走り続けて
教室の前にいるカンナを……見つけた
廊下に立つカンナは
ロッカーに荷物を片付けていた
『カン・・・』
呼び止める瞬間に
『・・・っ』
カンナは振り向きかけて
逃げるように教室に向かった
ガララっ……
バフ……っ・・・
『ぅ……っ・・・』
『?!・・・』
カンナが教室のドアを開けた瞬間
カンナの頭に何かが落ちて
カンナの髪の毛…制服が
真っ白に汚れた
コロン…
カンナにぶつかって
床に転がるのは
粉まみれの……黒板消し
『・・・』
うつむくカンナを前に
一瞬オレは…硬直して
「ぷっ……ダッサ」
「今どきさ、ドンクサイ先生でもわかるよ?」
教室の中から
茶化すように笑う
数人の女子の声が聞こえた
一向に電話に出ないカンナを捜して
校舎内を走り回る
電話に出ない……?
そりゃ、当たり前だよね
カンナの話も聞かずに
勝手に決め付けて
勝手に自分が傷付いた気になって
カンナを突っぱねたのは
オレなんだから
〃カンナ・・・ごめんな〃
まただよ、オレ
悔やんで、謝るくらいなら
そんな事をしなければいい
相手を
傷つけなきゃいいのに
ほんの少しだけ・・・
〃大人〃になればよかったのに
そんな
情けない気持ちを振り払うように
走り続けて
教室の前にいるカンナを……見つけた
廊下に立つカンナは
ロッカーに荷物を片付けていた
『カン・・・』
呼び止める瞬間に
『・・・っ』
カンナは振り向きかけて
逃げるように教室に向かった
ガララっ……
バフ……っ・・・
『ぅ……っ・・・』
『?!・・・』
カンナが教室のドアを開けた瞬間
カンナの頭に何かが落ちて
カンナの髪の毛…制服が
真っ白に汚れた
コロン…
カンナにぶつかって
床に転がるのは
粉まみれの……黒板消し
『・・・』
うつむくカンナを前に
一瞬オレは…硬直して
「ぷっ……ダッサ」
「今どきさ、ドンクサイ先生でもわかるよ?」
教室の中から
茶化すように笑う
数人の女子の声が聞こえた