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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『ケイゴ・・・っ、ごめん

あたしが・・・

だから、もういいの・・・』




うろたえたカンナの声が

オレの背中にささる





『・・・』



お前が・・・何したって言うんだよ





どこまでお人好しで

マジメちゃんなんだよお前






『フゥ・・・』



『ケイゴっ・・・』








『〃カンナ〃・・・』



『ぇ・・・っ』







『捜した・・・』





『~~・・・』





オレは背を向けたまま言う




『話したい・・・少し、待ってて』






一方的に言い放って

視線を3人組に戻す








「ぁ……」

「の……」

「ごめんなさい…」





お前らの言い訳なんかどうでもいい







『それで?・・・なんだっけ?』



「……」

「……」

「……」








『葉月とオレが?・・・なんだって?』






「……」

「……」

「……」









『クスっ・・・そんなに気になる?』






「…~~」

「~~~」

「・・・」








『ふふっ・・・そんなに

・・・・・・知りたい?』








完全硬直

白旗常態のギャルたちの表情を確認すると

オレはようやく進路変更





『フフッ・・・』




カンナの方に歩み寄る






『けぇ・・・ご?』




粉まみれのカンナが

キョトンとして

初めてオレを直視する





カンナ?わかるか?

コソコソするから

面白がられるんだよ




隠そうとすから

突っつかれるんだよ






そんなに知りたいなら?




教えてやればいい




それだけのハナシじゃない?










ツカツカツカ…・・・ドン……っ





『・・・』


『……っ・・・ケイっ……っっ』







オレは…なに食わぬ顔で

カンナの手を掴むと




軽く黒板の前に突飛ばして





『・・・』

『っ……っ・・・~~~っ』








カンナに

思いきり・・・キスをした
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