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第5章 素顔の君

『ゃ・・・ケイゴっ』



身支度を整えて

さりげなく近辺を片付けるカンナが

突然うろたえた







『あ？・・・あ～』



〃げっ……見んなよっ〃




なんて思って

半ばシカトするオレをよそに




カンナが顔を真っ赤にして…







『～ぉ、男の子なんだから

しょうがないけど……っ

しまっておいてよぉっ・・・』






そう言って

床に散らかしたエロ本とＡＶを

カンナが拾ってベットに放り投げた









〃サイテー！〃とか

〃ヘンターイ！〃とか？



こういう場面なら

そう言う女子のが多い気がするけどね





カンナは…思春期なその年齢にしては

冷静なやつだ(笑)








カタ…





『～～フゥ・・・片さなくていいよ別に』






『あ…あたしがイヤだよ…こんな』







カンナは赤くなった顔で
見ないようにしながら

ちらほらと
本やDVDのパッケージ見ては
嫌そうな顔してた(笑)






『そーじゃなくて・・・』





バサッ…





オレは…カンナが片そうとしたエロ本を

ふんだくってゴミ箱に入れた




あ・・・ヤベ

それ…タクミのだったかな？？(笑)







『ケイゴ・・・ちょっと』







『・・・』


カンナは気まずそうな…すまなそうな顔で

俺の方をみた








『ケイゴ・・・ごめん

あたし、べつに・・・』








『～～ちがうって・・・』






『ケイ・・・、・・・～？！』







ドン・・・







オレは…ちょっと勘違いして

謝ろうとするカンナを



ベットに押し倒した







『もう〃いらない〃から・・・

片さなくて良いって言ってんの…』