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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第6章 夢をみる・・・
『~~・・・フゥ』
「ぅ"わ~~ん……!ぅ"わ~~!!」
河から上がるとオレは
陸地で待機してた
町内会長だかなんかの
ヨボヨボのおっちゃんに
男の子を引き渡した
・・・来るの遅いっての(苦笑)
まぁ、いっか
ギャンギャン泣いてる男の子
泣く元気があって良かったよ
「ありがとうございますっ……っ
ありがとう……ございますっ・・・」
同じくギャン泣きのおかーちゃん
こちらもぐっちゃぐちゃの顔で
オレに何度も頭を下げてくれた
・・・まったく勘弁してくれよな
・・・なんて、無言で去ろうとしたけど
『・・・』
えと・・・カンナ?
ヤジウマをよけながら
カンナを捜す
あれ?
おいおい
動くなって
あれほど言ったのに・・・
って、思ってたら
カンナは
本当に
〃動かないで〃いた・・・(苦笑)
『カンナ・・・(笑)』
濡れたTシャツを
ギュウギュウ絞りながら
座り込んだままのカンナを
立たせる
『けぇご・・・ぉ』
『な・・・泣くなよ・・・(笑)』
『よかったぁ・・・
ありがとう・・・ケイゴ』
『・・・(苦笑)』
さすがにちょっと呆れた?
いや
カンナらしいって
オレは思った