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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第6章 夢をみる・・・
「君たち?ケガはないのか?!」



男の子を診ていた救急車から

隊員が走ってきて

オレとカンナに問いかける





『・・・』


『ぁ・・・大丈夫デス』





ヤジウマが余計にガヤガヤしだして





パチパチパチパチ……

オレらに拍手とか・・・始めるから





とにかく立ち去りたかったオレは




カンナの手を引いて




無理矢理移動した









『ぁ、〃コレ〃・・・すんませんでした』





オレは途中

屋台に寄って

ペットボトルを・・・一応

返しに行った






『中身・・・すんません

全部、ぶちまけちゃって・・・』






屋台のおっちゃんに

平謝りする






「謝ることぁねぇよお兄ちゃん!!

いや~~、おじちゃんは感動したぞぉ?!

みーーんながガヤガヤしとるだけで

良い大人も、なんも出来んでいたのに…

よぅ助けてやったなぁ!

お嬢ちゃんも・・・おじちゃん

本当に……涙出てきたぞっ…」





『ゎ……私は・・・なにも』




カンナは咄嗟に

オレの後ろに隠れてうつむいた





『ぁ~~・・・とにかく、コレ

ありがとうございました』





オレはペットボトルを強引に返して

足早に立ち去ろうとする






「おぅ♪お兄ちゃん!待ちな

お嬢ちゃんもずぶ濡れで

風邪ひくといかんで~~・・・ほら

持っていきな♪」






『ぇ・・・』

『???』




愛嬌溢れる笑顔で

おっちゃんはニカッと笑って

屋台に並ぶアツアツの惣菜を

パックに山盛りに詰めて

オレたちに持たせてくれた








『『ぁ・・・ありがとうございますっ』』






救急車に……警察




なんか聞かれたりしても面倒





おっちゃんに御礼を言って

深々と頭を下げるカンナを



今度こそ無理矢理に手を引いて

オレは祭の会場を後にした
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