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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第9章 一瞬を必死に生きろ・・・
『ぁぁ、うん、うん、後でな』


答えにもならない生返事をして

否定も肯定も、説明する必要さえない
オレにとってのそんなツッコミを

めんどくさくて
テキトーもテキトーにあしらう




「おいおいおい(笑)
マジになっちゃったのかよタキガワ~

ハヅキのために??マジで言ってんの?!
将来は…%#¥$??~○×□△」




『・・・』




ウザイ・・・



カンナの闘病の事は当然ながら
クラスみんなが知っている


受験のストレスやら
みんなそれぞれ抱えてるのもわかる


けど


カンナの事を
そういう風に話題に出すだけで

かなりイラっとしたんだけどさ


相手にしてらんないよ、って
聞き流すことも覚えていた




「まぁ、∥行ければ∥の話

だろーけどなっ?!ハハハハっ!」





『・・・』




ハイハイ…そうだね


そのとーり…ハイハイ



大して気にも留めず
ぶっちゃけ相手にもしてなかった


そんな折…




「プフフっ…だからってよぉタキガワクン♪

兄弟そろってさ・・・

無謀が過ぎんじゃね???ハハハっ」






・・・


・・・・・・は?




『・・・』


オレは聞こえなかったはずの声が

一瞬ピキっと耳に入って来て

思わずペンが止まった





「コイツの弟、この間さ♪
地元の新聞にデカデカと載ってたんだよ

将来期待の逸材だ~とかって?!
なんか大げさに書かれてたけどさ

逆に考えたらノーミソ空っぽじゃね?!
スポーツバカ?

強豪校に引っ張られるらしいけど?
あんま夢見すぎんなよなぁ兄弟してさ♪」






『・・・』





∥なん・・・だと?∥



オレの集中力が

完全に

別の方に向いてしまった




タイミングが・・・悪いのかな?




なんでか知らないけどさ





よりによって、今のオレに



わざわざ


∥そういう事∥



吹っ掛けるなんてさ・・・
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