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第9章 一瞬を必死に生きろ・・・

本音を言えば
こんなオレでさえも

オレが何しようが
こんなヤツに
とやかく言われる筋合いなんかない


(てか、誰だよお前)



受験シーズン…

それが近づけば近づく程
ピリピリするヤツもいれば

ストレスを発散できないで
変なこと仕出かすやつもいる


そんな所に
自分よりも下に見れると思ったオレが
ちょうど良い憂さ晴らしの対象だった

そんなとこかもしれないけど


ウザイけど、別にいいんだ

オレは、気にもならないから




オレのことなんか

バカにしようが茶化そうが

勝手にすればいいさ





だけど



だけどさ






弟は・・・・・関係ないだろう？





カァ…っと、湧いた怒りを
拳を握り締めてこらえるけど




∥相手にするな∥

言い聞かせようとすればするほど




なんで・・・オレの弟を

知りもしない

見たことも、会ったこともない



アイツが実際に、どんなヤツか


お前の言うところの

大げさにチヤホヤ書かれるような

価値のあるヤツかどうか



そう言われるだけの弟が

アイツが…どれだけ努力してるか



知りも…しないくせに




弟と言う人間の

ほんの欠片も知らない

お前なんかに

なぜ

そんな事を言われなければならないんだ？



お前なんかが

弟の何を知ってるんだ？



口が滑ったとしても

深い意味がなかったとしても




いくら…暇潰しでも

言って良い事と、悪い事があるだろ？



・・・




まともに言い合ってもムダ

正論ぶつけてもムダ

そんな必要さえない



必死に言い聞かせようとすればするほど

オレの怒りは増幅した




お前なんかが

リョウキに

そんな事を言う資格なんか

絶対に・・・ない






ｶﾞﾀﾝ…

席を立って


チラリ・・・と

バカ面下げたソイツを
睨み付けたオレの反応を見て


あきらかに
∥おっ♪∥…と言う顔をしたソイツ


挑発に乗れば
そりゃこういうヤツは喜ぶ


ダメだ


こんなやつをぶん殴って



今

暴力沙汰なんかおこしたりしたら





元々少ない可能性が


完全に消え失せる




停学？

どころか

因縁つけられたり


もしも、万が一でも

退学なんて言われたら


それ以前に

全てが終わる