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第11章 命のきらめき

『ﾌﾌﾝ・・・ケイゴ

∥落ちこぼれの敗者復活∥か？(笑)』






食事も盛り上がると

口数少ない父さんが酒も入ったせいか

珍しく茶目っ気を見せて

冗談を言ってみせた





(※…∥本気で∥…言ってないだろうね

まさか・・・(苦笑))






『もぉ…お父さんは(苦笑)

なんて事言ってるのよ』




割って入りながら母さんも

表情は完全に和らいで笑っている





そこへ・・・






『ちげーよ・・・兄貴は』




弟のリョウキが割り込んだ



少～し…クソガキ面(？)してさ



ニヤリ・・・ってさ








『・・・』









『兄貴は・・・

∥落ちこぼれ∥の・・・

∥金メダル∥だよ・・・っ』









最高のイヤミのようで

最高の祝福みたいな

弟の憎たらしい・・・コジャレた∥労い∥









『まったく…こんなお祝いの時にまで

揃いも揃って～…

口が悪いったらありゃしないわぁ～

・・・ったく・・・もぅ

っ…ふぷっ・・・ははは』





止めていながら笑ってて

笑っているようで泣いてる母さん





『泣くか笑うか…どっちかにしろよ母さん』




リョウキにさっさとツッコまれて






『・・・っぷふ…そ、そうね』






『『『あははははははっ』』』





結局なにがなんだかわからず

家族四人でバカみたいに笑っていた







『『『おめでと～～う！！！』』』






家族四人が揃って

こんなに笑ったのって

いつぶりなんだろうな




想像も出来なかったけど





みんなが喜んでくれて…祝福してくれて



ひと安心して・・・そして



笑ってくれたことが



オレ・・・嬉しかった