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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
夕食を終えて、それぞれが部屋に戻り
風呂から出たオレも自分の部屋に戻る
『・・・ぁれ・・・?』
何気に机に目がとまる
見覚えのない・・・包み
小箱が…ひっそりと置いてあった
『なんだ・・・コレ・・・?』
・・・
少し考え込んで
小箱を手に取ると
オレは深く考えずに
母親の部屋をノックした
まぁ…オレの部屋…机にあったんだから
∥他の誰かの∥とか∥間違えた∥
なんて事は…ないに等しいけどさ
念のため・・・なんて
コンコン
『・・・ケイゴ?…うん?』
『あ…母さん?・・・これ』
『・・・???』
母さんは完全に無関係のリアクション
『・・・母さんじゃ…ないの?』
『うん・・・お母さんわからない』
『そ・・・っか・・・じゃぁ~…』
やっと考えようとするオレに
『・・・ぁ・・・そっか、そういう』
母さんの呟きが耳に入る
『?・・・』
『∥リョウキ∥じゃないかしら?』
『え・・・?』
考えても見れば
両親(おや)なら…普通に
渡してきそうなもの・・・
『リョウキよ♪・・・絶対』
『・・・リョウキが?』
『珍しいなぁ、とは思ったのよね
お小遣い∥前借り∥させてくれ、なんて
言ってたから・・・』
『・・・』
∥アイツ・・・∥
一瞬、思考停止したオレに
『開けてみたら・・・?♪』
母さんが嬉しそうに促した
『ぅ・・・ん』
ビックリ箱…にしては小さいし?
(考えが古くないか?(笑))
爆竹でも入ってんじゃねーだろなアイツ
(笑)
なんて…悪態でもついてごまかそうとして
やめる
・・・
包みをあけると
なんとも大人びた万年筆が出てきた
上品さに加えて
一際目立つように
ゴールドの文字で刻印がしてある
〃Dr. K.TAKIGAWA〃
ドクター・・・ケイゴ…タキガワ
刻まれた文字を…見つめていた
『まだ…なってねぇよ(笑)』
〃あのバカ・・・〃