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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
コンコン・・・
『・・・』
夜中、オレらの部屋のドアがノックされる
『・・・』
コンコン・・・
誰だ?こんな時間に
『ケイゴ?・・・片桐くん?
誰か・・・起きてる?』
控え目に小声で呼ぶ
声の主はカンナだった
オレは少し慌てて起き上がる
ガチャ・・・
『・・・どした?』
『トイレに起きたら・・・
シズカさんがいないの・・・どうしよ』
『ぇ・・・ぁぁ』
『運転も一人でしてくれて
疲れてるはずなのに・・・どこに』
本気で心配して焦ってるカンナに対して
オレは・・・
『・・・ぷっ』
オレは、自分たちの部屋をチラッとみて
すぐに状況がわかって
思わず吹き出した
オレを除いて
男部屋にいるのは
大の字になって寝てるタクミだけ
『ぁぁ・・・大丈夫だよ』
『でも・・・』
『カンナ(笑)察しろって』
『は?』
『今頃…∥二人して∥
車の中ででも・・・』
『・・・???』
『∥ヨロシク∥してんじゃねーの?(笑)』
『・・・ななななななっ?!』
やっと状況を理解したカンナが
暗闇でもわかるくらい
顔を真っ赤にして動揺した
『・・・~せっかく∥空き部屋∥出来たし
オレらもヨロシクする?カンナ♪』
『・・・バ・・・カ・・・
なに言ってるのケイゴっ・・・』
『・・・~♪』
オレは動揺するカンナの手をとって
そっと
隣の部屋に押し込んだ