パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『・・・ただ、遺体の…家族からしたら

たまらないって…感じですよね』



オレは途中で放り出した実習に

そんな罪悪感を感じて

思わずこぼした



『・・・～ふふっ

なんか、そういうのさ

∥人間くさくて∥良いね♪』






『・・・は…ぁ』






『・・・～熱心だね』




先輩がオレの拡げてた資料を

ちらほらみながら言う




『ぁ・・・さっき…実習で

見れなかったんで・・・』





『・・・ふふ』





『・・・実物を見なきゃ意味ないですけどね』






『～・・・ところでさ

ノーミソオタクくん？』





『・・・』

∥おいおい・・・なんだそりゃ∥




そう言う彼の指すのは

オレのノートや資料



オレは…何の気なしに聞いてみた




『・・・脳外科の…先生なんですか？』





『～ま、一応そんなとこかな♪

君さ・・・脳外科に来たいの？』






『ぇ・・・と・・・

・・・・・・はい』





なんで、声に出してしまったのだろう

咄嗟のことだった






ﾌﾟｯ……ｸｽｸｽ




『・・・？』


なんだ？一瞬

周りが笑いに包まれたような？




『ふぅん・・・そっか♪』


聞いておきながら

呑気そうに…のほほん、と流す

先輩ドクター？



なんだよ、とか思いながら

オレは…一枚の紙を

その先生に差し出した