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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第15章 神様のイジワル
『・・・っ… … …』
リョウキが再び
嗚咽を堪えるように
声を押し殺したのが…わかる
オレは・・・気づかない振りをして
ひとりで語りかけた
『リョウキ・・・大丈夫だ
・・・きっと・・・大丈夫だから』
『・・・zzz』
『お前は、さ・・・なんでか知らないけど
誰に似たのか…出来が良いやつだし
それに・・・しぶといから』
『・・・ … …』
『コキ使われすぎた体を
少し…休ませてやれって、そう…思って』
『・・・zzz』
『少しくらい…休ませてやったって
お前なら・・・大丈夫だよリョウキ
それに・・・ ・・・それから』
『・・・』
『オレが・・・お前のこと
もう一度・・・コートに立たせてやるから』
『・・・』
『オレが・・・治してやるから』
『・・・…』
『・・・だから・・・大丈夫だ』
パタン・・・
頭で考えていたのではなかった
言うだけ一方的に言って
そっと病室を出る
こんな絶望的な状況に立たされたやつに
言って良いことかどうかくらい
考えれば…わかりそうなもの
薄っぺらな慰めや…安っぽい言葉を
無責任なことを…言ってはいけない
それでもオレは
何かを勝手に感じていたんだ
それは…天命とか言うのか
大げさだろうか
それでも
こいつの生命(いのち)だけは
救ってやりたい。
こいつの・・・誇り(いのち)は
守ってやりたい。
そんな気持ちだけが
オレの中で燻っていた
リョウキが再び
嗚咽を堪えるように
声を押し殺したのが…わかる
オレは・・・気づかない振りをして
ひとりで語りかけた
『リョウキ・・・大丈夫だ
・・・きっと・・・大丈夫だから』
『・・・zzz』
『お前は、さ・・・なんでか知らないけど
誰に似たのか…出来が良いやつだし
それに・・・しぶといから』
『・・・ … …』
『コキ使われすぎた体を
少し…休ませてやれって、そう…思って』
『・・・zzz』
『少しくらい…休ませてやったって
お前なら・・・大丈夫だよリョウキ
それに・・・ ・・・それから』
『・・・』
『オレが・・・お前のこと
もう一度・・・コートに立たせてやるから』
『・・・』
『オレが・・・治してやるから』
『・・・…』
『・・・だから・・・大丈夫だ』
パタン・・・
頭で考えていたのではなかった
言うだけ一方的に言って
そっと病室を出る
こんな絶望的な状況に立たされたやつに
言って良いことかどうかくらい
考えれば…わかりそうなもの
薄っぺらな慰めや…安っぽい言葉を
無責任なことを…言ってはいけない
それでもオレは
何かを勝手に感じていたんだ
それは…天命とか言うのか
大げさだろうか
それでも
こいつの生命(いのち)だけは
救ってやりたい。
こいつの・・・誇り(いのち)は
守ってやりたい。
そんな気持ちだけが
オレの中で燻っていた