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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第15章 神様のイジワル
それからしばらく
オレの家の中・・・周りは
少々騒がしかった
大学の監督やら
その関係者と呼ばれる人達が
次々と家に挨拶に来たり
弟は、その立場上とにかく
関わっている人間が大勢いて
当の本人は、まだ入院して不在なのに
とにかく忙しなかった。
『フゥ・・・さてさて揃ったね~♪』
それから少しして退院して
リハビリ生活を始める弟を迎えて
うちでは一応の快気祝いが開かれる
・・・と言っても
普通の…家族揃っての夕飯だけどね
明るい雰囲気になどなるはずはないが
母さんを始め、みんな
暗くならないように…どこか
明るく振る舞っていたと思う
カタン・・・
そんな中・・・リョウキが
箸を置いた音がする
『・・・あのさ』
『?』
『・・・』
『?』
『・・・ごめん』
弟は、泣くわけでも笑うわけでもなく
ただ一言・・・クールに
そう言った
『・・・謝ることなんかないでしょ』
弟の…言葉にならないほどの
寂しく…悲しい一言に
母さんが待ったをかけた
『何を・・・家族に
謝らなければならないことをしたの』
『・・・』
『無事に・・・帰ってくれば
それで良いのよ・・・』
『そうだぞ・・・リョウキ』
『・・・』
リョウキは頷いて箸を持ち直した
『・・・ホレ♪…まぁ飲めよ』
オレは軽くその背中を叩いて
弟のグラスにビールを注いだ
オレの家の中・・・周りは
少々騒がしかった
大学の監督やら
その関係者と呼ばれる人達が
次々と家に挨拶に来たり
弟は、その立場上とにかく
関わっている人間が大勢いて
当の本人は、まだ入院して不在なのに
とにかく忙しなかった。
『フゥ・・・さてさて揃ったね~♪』
それから少しして退院して
リハビリ生活を始める弟を迎えて
うちでは一応の快気祝いが開かれる
・・・と言っても
普通の…家族揃っての夕飯だけどね
明るい雰囲気になどなるはずはないが
母さんを始め、みんな
暗くならないように…どこか
明るく振る舞っていたと思う
カタン・・・
そんな中・・・リョウキが
箸を置いた音がする
『・・・あのさ』
『?』
『・・・』
『?』
『・・・ごめん』
弟は、泣くわけでも笑うわけでもなく
ただ一言・・・クールに
そう言った
『・・・謝ることなんかないでしょ』
弟の…言葉にならないほどの
寂しく…悲しい一言に
母さんが待ったをかけた
『何を・・・家族に
謝らなければならないことをしたの』
『・・・』
『無事に・・・帰ってくれば
それで良いのよ・・・』
『そうだぞ・・・リョウキ』
『・・・』
リョウキは頷いて箸を持ち直した
『・・・ホレ♪…まぁ飲めよ』
オレは軽くその背中を叩いて
弟のグラスにビールを注いだ