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第15章 神様のイジワル

『・・・♪』



にこぉ～～…♪

ニコニコ・・・ニッコリ





『・・・(汗)』



ってだからさ

∥その笑顔∥こわいんだよセンパイ(苦笑)




【のほほんとしたあの医者】


なんて


その印象だけは

当時と変わらなかった




印象だけは・・・ね。









『滝川…次の・・・よく見てて』





『・・・はい』





オレが現場に出て

やっとその道に立って

初めて近くで接触したのが



指導医になってくれたのが

この先生だったのは



一言で言うなら

幸運以外の何物でもなかったと思う。





腕の良い先生・・・天才


そう言われている事に

異論なく、納得するのは勿論



一緒に現場にいることで

目にする、体感する

その独特のカラーに

オレはとてつもないインパクトを受けた




腕が良い。・・・とは

それだけではなくて




なんとも言えない…独特の

身のこなし・・・振る舞いだろうか





のほほんとした・・・なんて

言ってたかと思えば





『・・・・・・((速っ))…』







その手腕…手術はおろか

処置のひとつひとつのスピード

正確性・・・





『・・・♪ちゃんと見てたか？』




『・・・は・・・はい(汗)』




・・・見てる間もなかったじゃんかよ

(苦笑)




なんて、呆気にとられるばかりで