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第15章 神様のイジワル

『・・・キレイなノーミソでしょ？』




『・・・(ゲッ)』




また始まった？(苦笑)







『１８歳・・・一生懸命頑張って

大学に進学したばかりの女の子・・・』





浅田先生が新たに担当になった

患者の画像だった




『・・・神様ってのは

意地悪だよねぇ・・・』



浅田先生がレントゲン写真を映し出す




『？！・・・それ、まさか』




見たところ萎縮も詰まりもない

若い…綺麗な脳の画像



だけど・・・一ヶ所

とんでもない影が潜んでる

そんな画像





『ふふ・・・お前も興味あるでしょ？』





それは、中々ない症例って意味だ



『・・・』






『取り除いて完治させてやりたいけどね

・・・～滝川はどう思う～？』









まだ…１８の女の子

それは・・・出来るなら勿論

綺麗に治して…元通りの生活に

戻れるようにしてあげたい





でも・・・これは明らかに・・・










『・・・僕なら…やりません』







『∥それ∥で良いんだよ♪…

珍しい症例は…診てみたい

それは医者として・・・自然なことだから

そういう対象だと思ったら良い』







『・・・でも先生…』







『・・・入れ込むなよ滝川』






浅田先生の…口癖だった