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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第16章 オトナになる事・・・麻痺する事
『・・・ところでさ、葵さん』



『・・・はい?』




そう、そうなんだよね?


なんで∥この子∥が?



オレは・・・ホテルから出て

そのあと一人で飲んでて・・・それから




『なんでキミはここに?』




『・・・。・・・私の家なので』





『・・・(苦笑)・・・だよねっ♪』





そうじゃなくてさ(笑)


そう、そう

そうなんだよ


最後に知らない女の子に話しかけられて



その辺から…記憶がイマイチで





『・・・ボク、ひとりでいた?』



『・・・はい』




『・・・。なんで…キミは』



『私、非番で出かけた帰りだったので』




『・・・それはそうとして…なんで』




『せ…先生が…フラフラ歩いてたの

私の家の近くですから・・・』





『フラフラ・・・?(苦笑)』




『きゅ…救急車呼ぼうと思いましたけど

よく見たら…先生だったから

間違ってうちの病院にでも運ばれたら

その・・・シャレにならないかと』







あぁ、そうか・・・



・・・ってことは、だよ?





『キミ・・・?・・・さ』





『・・・??』




ボクはだるさの残る体を起こして

ベットからおりると

目の前に立つ彼女を見下ろした

(…ちっちゃいからって意味ね♪)





『・・・』



『・・・先生?』





この子じゃなくてさ

もうひとりいたはずなんだよね



ワンピース来た、女の子・・・



だったんだけど?




じーーーーー・・・



『・・・先生?…あの、ちょっと?』




ボクは気付くと…と言うか

ボクの視線に彼女は段々と後退してたらしく

壁際まで追い詰められていた




・・・まさかねぇ?




トン…




ボクは壁に手をついて

そのひっつめた髪の毛をほどいて

重たそうな黒淵メガネを

引っこ抜いた。





『な・・・、先生?…ちょ…』




『・・・』




マジかよ?
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