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第17章 大切な弟・・・可愛い妹

『だ・か・ら・・・落ち着けって

はじめに言ったんだろう』






∥『兄貴・・・アイルは・・・？

なにが…どうなってるんだよ！？

な、なんでアイルが・・・なぁ』∥





どうして彼女が・・・なんて

もっともな…当たり前の反応と言葉


だけど、いつ誰の身にも

起こりうることなんだ





∥『兄貴・・・っ？』∥





ﾌｩ・・・


ボクはもう一呼吸おく




『お・ち・つ・け…リョウキ・・・

無茶かもしれないけど、落ち着け…！！』




∥『・・・～～～っ』∥





『詳しい事は来てから話すから

難しくても、とにかく冷静になれよ？

お前まで事故ったらシャレになんないだろ』






∥『・・・うん』∥






『・・・。リョウキ・・・

【大丈夫】だから・・・落ち着け』




ちっとも落ち着けてないであろう

電話の向こうの弟に

ボクは最後の取って置きの一言を投げる




それは、幸いにも

それが…優しい嘘でも残酷な嘘でもないから

言えた事なのだけどね





∥『・・・本当に…大丈夫なんだな？』∥






『うん・・・大丈夫だから

とにかく落ち着いて、まずはこっちに向か…』





・・・電話はいつの間にか切れていた



・・・やれやれ



無理もないが




何もかもを放り出して

こちらに向かってるであろう


まったく落ち着いていない

リョウキの姿が目に浮かぶ