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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第1章 幼く・・・儚く
「葉月さ~~ん!窓拭きお願いね!」
『はい…っ』
その女の子は
慣れないバイトに
…と言うかこの暑さに
汗を流しながら
一生懸命働いていた
社員の人が一対一で彼女に
仕事を教えているのを
バイト仲間たちは…少々?
指をくわえてみている(笑)
「ちょっとちょっとオネエチャン?
こっちも窓ちゃんと拭いてくれる~?」
そんな彼女を呼び止めるのは
反対側にいた…いかにも
いかにも、いわゆる
ガラの悪そうなお客
『あ、…はい…っ』
まだ右も左もわからない彼女は
呼ばれるままに客の元に走った
……なんか不穏な感じ
近くで接客してた僕は
なんとなく感じた
『っ……んしょ…っ』
背丈のある車…
小柄な彼女の身長では
その腕の長さでは
どうにも拭ききれない窓
「おいおいオネエチャン
真ん中ちゃんと拭いてよなぁ?!
これじゃ拭いてんのか汚してんのか
わかったもんじゃねえーよ!?」
『はい…、すみません…っ』
・・・。
かったりぃ客・・・
目一杯伸ばしても届かない腕
否応なしにフロントガラスに
貼り付くような彼女の胸を
車の中でふんぞり返ってる
客の男二人はニヤニヤと
眺めていた
ったく・・・
教育係の社員は他の対応してて
ちっとも気づかないし
『・・・ハァ』
『…っ…んしょ』
トン・・・
彼女の背後に立って
僕はその細い肩を軽く叩いた
『…失礼しま~~す』
フキフキフキ・・・
彼女を押し退けて
客の目の前…フロントガラスを
ムダにぴっちりと拭いて
『お待たせしました~』
柄の悪いそのお客を
さっさと誘導する
「チッ……ヤロウに用はねぇんだよ」
僕に聞こえよがしな言葉が
吐き捨てられた
『あざっした~~…』
知らぬ存ぜぬ顔で誘導し
さっさと客を見送る
『・・・』
さりげに振り向くと
おでこの汗を拭いながら
彼女は別の車の窓を
せっせと拭いていた
『はい…っ』
その女の子は
慣れないバイトに
…と言うかこの暑さに
汗を流しながら
一生懸命働いていた
社員の人が一対一で彼女に
仕事を教えているのを
バイト仲間たちは…少々?
指をくわえてみている(笑)
「ちょっとちょっとオネエチャン?
こっちも窓ちゃんと拭いてくれる~?」
そんな彼女を呼び止めるのは
反対側にいた…いかにも
いかにも、いわゆる
ガラの悪そうなお客
『あ、…はい…っ』
まだ右も左もわからない彼女は
呼ばれるままに客の元に走った
……なんか不穏な感じ
近くで接客してた僕は
なんとなく感じた
『っ……んしょ…っ』
背丈のある車…
小柄な彼女の身長では
その腕の長さでは
どうにも拭ききれない窓
「おいおいオネエチャン
真ん中ちゃんと拭いてよなぁ?!
これじゃ拭いてんのか汚してんのか
わかったもんじゃねえーよ!?」
『はい…、すみません…っ』
・・・。
かったりぃ客・・・
目一杯伸ばしても届かない腕
否応なしにフロントガラスに
貼り付くような彼女の胸を
車の中でふんぞり返ってる
客の男二人はニヤニヤと
眺めていた
ったく・・・
教育係の社員は他の対応してて
ちっとも気づかないし
『・・・ハァ』
『…っ…んしょ』
トン・・・
彼女の背後に立って
僕はその細い肩を軽く叩いた
『…失礼しま~~す』
フキフキフキ・・・
彼女を押し退けて
客の目の前…フロントガラスを
ムダにぴっちりと拭いて
『お待たせしました~』
柄の悪いそのお客を
さっさと誘導する
「チッ……ヤロウに用はねぇんだよ」
僕に聞こえよがしな言葉が
吐き捨てられた
『あざっした~~…』
知らぬ存ぜぬ顔で誘導し
さっさと客を見送る
『・・・』
さりげに振り向くと
おでこの汗を拭いながら
彼女は別の車の窓を
せっせと拭いていた