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第3章 取引先の社長を「接体」！？

「高木さん、ちょっと良い？」
「はい」
ある日のお昼。
休憩に入ろうとした時、課長に呼び止められた。

「週末、接待が入ってるのは知ってるよね？」
「確かフラッシュって言うIT系の方達でしたよね？」
「そうそう。でね、その接待、私と一緒に行ってみない？」
「課長と私で？」
「私と一緒に行く予定だった吉川さんが今、インフルエンザで休んでるし、高木さんは3年目だし、営業成績も良いし、この機会にそろそろ接待も覚えた方が良いと思って。夜、空いてる？」
「はい、大丈夫です。緊張するけど頑張ります」
「緊張するとかえって失敗するから気楽にね」
「分かりました！」
営業の成果を認めてもらえて嬉しいな。
週末頑張るぞー！

私は高木梓、24歳。
とある会社で営業職をやってます。
今、話してたのは川崎綾香課長。
美人課長で仕事をテキパキ進める素敵なキャリアウーマン。
今みたいに勤務状況を見て的確な仕事を与える。
私も課長みたいな人になりたいなって目標にしてる。
課長は取引先で密かに付き合ってる人がいるとか？
社長とデキてるとか？
色んな噂が迷走してる。

私はまだ入社して数年だし良く分からないけど、課長がくれたこの役目をとにかく頑張らないと！