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それでも僕は
第3章 3★
「ゆ、ゆう…あッ…ん…ダメッ…これ以上は…」
俺はケイのソレを音を立ててしゃぶる。ケイは俺の頭を掴んで離そうとするが力が入ってない。
「イッて良いよ、ケイ」
「ひゃああああぁぁ!!?」
ケイのソレを強く吸った、ケイは高い声を上げながら俺の咥内に欲を放った。
「ゆ、ゆう…行かないで…」
イくのに体力を使ったのかケイの目がまどろむ、意識が俺を引き止めるケイに胸が痛む。俺はケイを受け止め寝ているのを確認する。
「ケイ…ごめんな」
いくら謝っても足りない。独りで寂しい思いをさせていること、ケイ以外の男と躰を重ねていること、そうすること以外ケイを救うことができないこと。慚愧の念は尽きないけど、それでも歩みを止めるわけには行かない。ケイにはもう時間がないのだから…。
(ケイ…)
ケイのアパートを出て客を探しに繁華街に向かう。狭いアパートに残して来たケイが心配で仕方ない。出来ればずっとそばにいて手を握っていたい。
「……元気ないな…優馬?」
「……高人…」
キレイに染めた金髪にアクセサリーをたくさん付けている男…佐久間 高人(サクマ タカト)
「久しぶり…今日は仕事か?」
「いや、休みだからこうして優馬に会いに来た」
高人は俺の初めての男で俺が男娼になる際にいろいろ手ほどきをした。
「今日空いているだろう…久しぶりに相手しろよ」
「良いよ…」
高人は叔父の後輩の売れっ子ホスト……そして俺の初めての男で俺が男娼になる際色々手ほどきを受けた。叔父に引き取られた時に兄貴分として慕っていた男と躰の関係を持ってしまったことを時々後悔することがある。
いつものラブホではなく、近くの高人のマンションに向かう。酒やアクセサリーがごっちゃになった部屋…整理はされているがどうしても散らかっているように見えてしまう。
「……目のくまが酷いな…ちゃんと寝てるか?」
「……あぁ…」
寝室に入ると高人が俺の顔に触れる。いつも朝方まで男とヤッてるせいで慢性的な寝不足だった。正直、朝から夕方まで寝ていたいが叔父にバレると男娼を続けさせてもらえないから学校には行くしかない。両親が亡くなって以降俺を独りで育ててくれた叔父を裏切っていることは申し訳なく思う。