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それでも僕は
第5章 5★





「ふあぁ~」
昨日も複数の男と寝た上に学校途中の電車で痴漢に合い学校に来ただけで精も根も尽き果ていた。
「最近、いつも疲れているな…優馬」
「……達也?」
楢崎 達也(ナラザキ タツヤ)…金髪の不良だが根は良い奴で最近寝てばっかの俺をいつも気遣かってくれる。
「ふぁ~」
あくびする俺に達也は目を細める。達也は自分の席に腰を下ろし鞄を机に置いた。
「……一体毎日何してる?最近ずっと寝てばっかだが?」
強面の達也に睨まれれば大抵の人間はすくみ上がるがどうしても眠気のほうが勝ってしまい、まぶたが降りそうになる。
「……まあ…ちょっとな」
達也の目がさらに険しくなるが俺は気にせず眠りに入る、達也とはこれまで通り友達でいたいからあまり深く踏み込んで来ないでほしい。薄れゆく意識の中でそう思った。






「ふあ…」
午前中の授業、ほとんど寝ていたおかげでだいぶ身体が楽になった。購買でパンを買うって教室に戻ると達也が待っていた。俺は自分の席に座りスマホのメールボックスを確認する。ケイに昼メシ食ってるか?とメールを送る。
「…午前中の授業ずっと寝てたけど成績大丈夫かよ」
「…………」
すぐにケイからメールが返って来る、ひとまず元気にしていることを知って俺は安堵する。ケイのことで頭が一杯の俺は達也がどんな顔で俺を見ているのか気付かなかった。
「……おーい?」
「……え?どうかした?」
達也が目茶苦茶怪しそうに俺を見ていることに気付く。達也は惣菜パンの袋を開ける。
「……寝てばっかだけど成績大丈夫か?」
「あぁ…うん、大丈夫なんじゃない?」
「……んだよ、そのどうでも良さそうな答えは」
正直、今の俺にとってケイのこと以外全て二の次だ、留年しようが何しようが最優先すべきことはケイのことだ。
「達也く~ん…ちょっと良いかな?」
彼女は確か学年1の美女でお嬢様の本庄…達也とは幼稚園からの幼馴染みらしい。
「……どうした?恵里?」
「…ちょっとお願いしたいことがあって」
俺は達也と本庄が話しているのを眺める、達也は目付きこそ悪いが長身でがっしりした男らしさとシャープな顔立ちは男の俺から見ても格好良く、本庄と並んでいるところを見るととても映える。
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