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それでも僕は
第5章 5★
「………達也って鈍感だよな」
「………なんだよ急に」
俺の言葉に達也は露骨に嫌そうな顔をした。
「恵里に課題運ぶの頼まれたから行って来る」
「分かった」
教室を出て行く達也を見送って俺はスマホに視線を戻す、本庄が達也に気があるのは周知の事実だが当の達也は全く気付いていない。達也を狙う女子は多いが本庄というライバルが立ちはだかるため彼に言い寄る女子は少ない。俺に構ってないで本庄を大事にすれば良いと思いながら惣菜パンをかじった。
「……じゃあな、また明日」
放課後…本庄と用事があるらしい達也と別れ帰り支度を始める。不意にスマホが震える…ケイからか?と胸が踊るがメールを確認した途端、俺はため息を吐いて教室を出た。
「やあ…南くん」
「………………失礼します」
俺はメールで校長に呼ばれ校長室に向かう。成金趣味の部屋は主の趣味の悪さを示しているかのようだ。俺は繁華街で男に躰を売る他にも学校の教師や先輩にも躰を売っている。俺は金さえ払えば相手を選ばない、選ぶ余裕はない。パソコンから目をあげた校長がねっとりした視線を俺に向ける。
「制服を脱ぎなさい」
俺は校長に言われた通り服を脱いだ、校長はボクサーパンツ一枚になった俺を見てため息を零した。
「……君の躰はいつ見ても美しい」
校長に躰を食い入るように魅入る、厳然とした校長室でボクサーパンツ一枚になるのはかなり恥ずかしい。
「南くん、こっちに来て座りなさい」
俺は校長に背を向け脚の間に座る。校長はイスを回し鏡のほうを向いた。
「見なさい…自分のキレイでエロい躰を」
「ふッ…あ…んんッ…」
校長の脂の乗った指が俺の胸の突起を弾いた。濡れた声を出す俺に校長はにやりっと笑う。
「本当に感じやすいな……南くんは」
校長が俺の耳を食む、校長の言う通り俺のボクサーパンツがテントを張っている。校長はさらに俺のふたつの突起を弄る。厳かな部屋に俺の嬌声が響く、校長室に似つかわしい光景ではないが俺はすでに何度もこの部屋で校長と情事に耽っている。
「あんッ…やッ…ソコばっか…んっ…」
校長は突起ばかり弄るだけで一向に先に進もうとしない。