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籠の中の天使
第11章 散る花



「男が2人、この猫キャラのシートで待ってたとか…。」

「キモ…。」

「引く…。」


上地さんと向井さんが容赦なく茂君と峯岸君を攻撃する。


「せっかく場所を取ってやったんだから、少しは褒めろ。」


茂君と峯岸君も負けてない。


「飲み物とかちゃんと用意をしてくれてるの?そこまでしてくれてたら褒めてあげる。」


女王様憮然と向井さんが仁王立ちする。


「何が好みかわかんないから色々と買って来ましたっ!」


茂君が家来のように向井さんの前に跪き、巨大なクーラーボックスの蓋を開ける。

中には山の様なペットボトル…。


「でかした。茂っ!愛してる。」


満面の笑みで向井さんが茂君を褒める。

呆気に取られるのは私だけで杉山さんや峯岸君は向井さんカップルの仲の良さにゲラゲラと笑ってる。


「しかし、でっかいクーラーボックス…。」


レジャーシートに横並びで座った上地さんが目を丸くする。

クーラーボックスがある端に座ったのが茂君。

その隣には当然、向井さんが座ったから私も座ると峯岸君が私の隣に来て座る。

更に峯岸君の隣に上地さんが座るから必然と杉山さんが端になり、一番遠い場所から


「ジュースちょーだーいっ!」


と叫んでる。

茂君が飲み物を入れて持って来たクーラーボックスには『野球部』とステッカーが張ってある。


「あのクーラーボックス…、やたらと重かった。」


峯岸君が上地さんとそんな話をしてる。


「潤、このクーラーボックスは優れ物だぞ。アイスだって溶けない野球部の備品だからな。」


茂君がふふんと鼻を鳴らして自慢する。


「そのアイスでお腹を壊したくせに…。」


向井さんが責める口調で茂君を見る。


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