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籠の中の天使
第11章 散る花



野球部のアイス…。

南斗がキレてたやつだ。

私だけが無言のまま顔が緩む。

野球部の練習試合の前日…。

その日に限って保護者の差し入れが重なりアイスばかりだったので人数がギリギリしか居ない野球部員は1人3つのアイスを食べろとノルマを課せられる事となった。


「腹は痛いし、モッチーの機嫌は悪いし、最悪の日だった。」


茂君が面白おかしく、その日の話をする。


「珍しいね。モッチーの機嫌が悪いとか…。」


杉山さんが不思議そうに言う。


「ねえ、咲都はモッチーと仲いいの?夏休みになってからも会ったりした?モッチーのお兄さんが主治医なんだよね?」


いきなり上地さんに話を向けられてアタフタしちゃう。


「持田先生は…お兄さんの方しか会ってない。」


あの日の南斗と何があったかなんか話せる訳もなく、南斗の事を聞かれても困ると会話から逃げる。


「モッチーの噂…、本当なのかな?」


杉山さんが泣きそうな顔で峯岸君に聞く。


「知らね…、でも、うちの部員も見たって言ってた。剣道場って体育館の隣だし、モッチーと塚本が体育館の倉庫で抱き合ってるの見ちゃったって騒いでた。」

「野球部も見たってやつ多いよ。修学旅行前にモッチーが車の中で塚本とキスしてたって…。」


茂君と峯岸君の会話に心臓が止まる感覚がする。


「塚本って女を露骨に振り撒くから嫌い。千紗先生って呼んでねとか学生にはフレンドリーなフリしてるけど、常識のある先生が学校でそんな事する?女である前に自分が教師なんだって自覚とかちゃんとあんのかな?」

「そろそろ結婚しないとやばい年齢だから、モッチーは自分の恋人だって周囲に見せびらかしたいだけじゃない?」

「学校にバレてクビになってもモッチーと結婚すればいいくらいにしか考えてないよ。塚本みたいな女は…。」


上地さんと向井さんが千紗先生を悪く言う。


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