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籠の中の天使
第8章 楽しかった?



言われてみれば楽しかったかもしれない。

殆ど、あの街から出た事がなかったから…。

いつも一人で居たから…。

知らない街は怖いけど…。

知らない街はワクワクする。

それを教えてくれた北海道は、もう一度来たいと思った。

空港に着くと北斗さんが私を迎えに来てる。


「先生は学校に戻られるのでしょ?送りますよ。」


北斗さんが早月先生に言う。


「助かるわー…、持田君は相変わらず優しいわね。これお土産ね。奥さんと食べて…。」


早月先生が空港で買ったお土産のクッキーを差し出す。


「ありがとうございます。緋彩も喜びます。」

「彼女はお元気?今度は2人で顔を見せてね。」


早月先生は北斗さんと緋彩さんの担任だったと言う。


「昔の持田先生ってどんな感じでしたか?」

「今の保健医の持田先生とそっくりよ。クラスでもお兄さんタイプで学生にしては妙に落ち着いてて…、保健医の持田先生は逆にやんちゃで落ち着きが無い生徒だったから、うちの学校の保健医になるって聞いた時は本当に大丈夫なのかって心配をしたけど赴任して来て白衣姿の落ち着いた持田先生を見たら、あの頃のお兄ちゃんにそっくりで笑っちゃったわ。」


昔から優しいお兄ちゃんだった北斗さん…。

その北斗さんに憧れた南斗…。

その両方を見て来た早月先生が懐かしそうに北斗さんを見る。


「照れ臭いから昔話は止めて下さい。」


珍しく北斗さんが照れた表情をする。

それは本当に南斗にそっくりだから私までもが、じっと北斗さんの顔を眺めちゃう。


「そんなに見られると運転に集中が出来なくなるからね。」


変な冷や汗をかく北斗さんに早月先生と笑った。


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