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唇果実
第1章 少女達
あんなにピカピカした唇をみたのは初めてだった。
まるで濡れているみたいだけど、例えば初夏のプール開きの日のような水たまりとか、朝露の霧雨めいた蜃気楼だとか、そういう張力に弾かれた湿度ではなかった。
もっと内にこもったような透明さ。
蜜にくぐらせたばかりの真っ赤なりんご飴みたいな、光源を閉じ込めてしまった濡れ方だった。

「キスしたいな」
そう思ってしまって、舌なめずりの跡が乾く前の、唾液と唾液が一瞬だけ引水になる瞬間の粘度。もう後には退けない呼び水。

私はまだ男の子を知らなかったけれども。
けれども、じゃないか。
私はまだ男の子を知らなかった、から。
両方の乳首と心臓が結ぶむず痒いみたいな三角地帯を持て余していた。

意識をまだ少し硬い乳房とかその中身に集中していないと、きっと大変なことになるんだってことくらいは本能的に感じていたから、とてもまともに立ち上がることなんてできないし、ましてやしっかり二重に組んだ両脚をほどくことなんかできなかった。
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