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唇果実
第3章 ユウリ
初めてユウリを意識したのは、体育の授業で彼女が短パンをはいた時だった。
無駄な脂肪はなく、特に運動部に入っているわけでもないので筋肉質でもない。ただ歩いたり遅刻しそうな時だけ走ったり、そんな日常だけをやり過ごす脚。
特別なのは質感だった。
キメの細かい肌に毛穴さえ隠れてしまう密度でベビーパウダーを敷き詰めたような、それでいて中にはたっぷりと蜜を溜め込んだ水風船の弾力を疑わせない太股。
一度たりともころぶことのなかった、伸縮するのが信じられない完璧な丸みと骨の形を浮かべた膝小僧。
焼く前のパン生地で練ったようなふくらはぎ。
そんなものがペアで並んで、一つの付け根から生えている。その一本一本が、その一本だけでもユウリという娘を象徴していた。
無駄な脂肪はなく、特に運動部に入っているわけでもないので筋肉質でもない。ただ歩いたり遅刻しそうな時だけ走ったり、そんな日常だけをやり過ごす脚。
特別なのは質感だった。
キメの細かい肌に毛穴さえ隠れてしまう密度でベビーパウダーを敷き詰めたような、それでいて中にはたっぷりと蜜を溜め込んだ水風船の弾力を疑わせない太股。
一度たりともころぶことのなかった、伸縮するのが信じられない完璧な丸みと骨の形を浮かべた膝小僧。
焼く前のパン生地で練ったようなふくらはぎ。
そんなものがペアで並んで、一つの付け根から生えている。その一本一本が、その一本だけでもユウリという娘を象徴していた。