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嘘の数だけ素顔のままで
第7章 痴漢【2】
 まだ開店前なのだろうか。コトブキは急に居心地が悪くなり店内を見回した。ギターやベース、ピアノ、サックス、フルート、バイオリン、アコギ、ピック、ドラムスティック、ウクレレ、マイク、ドラム、ステレオ装置、DJ用のターンテーブル、

 DJ用のミキサー、スピーカー、アンプ、シールド、運搬用ハードケース、マイクスタンド、シーケンサーの類と音楽ソフトなど一度に列挙できないくらい色々なものが売ってあるようだ。

 本棚のコーナーにはピアノ楽譜とバンドスコアと楽器の教則本の類が並んである。あとは壁の一角にCDとDVDが置いてあった。他の楽器店と変わっているところと言えば、レコード盤が置いてあることくらいだった。


 適当に選んだレコード盤のジャケットを見ようとしたとき、突然今までかかっていた店内BGMの音量がでかくなった。コトブキはレジカウンターを見た。男は首でリズムをとりながら先程の飲み物を手に持っていてコトブキを気にする様子はなかった。


 店内に流れていたのは二十一歳でオーバードーズしたラッパー、Lil Peep の Awful Things という曲で、バイリンガルっぽい口調の女のラヂオDJがそう紹介していた。


 コトブキは、もう一度レジカウンターの方を見てから店内を出た。


 エレベーターは雑居ビル入口の右手の方にあった。中に乗ると、一階から四階、それと地下一階までの押しボタンがあった。

 湿気で波のようによれたポスターに二階がピアノ教室であることと、三階がヨガ教室であること、四階が各種イベント募集、十月・俳句セミナー、講師・大内田守と印刷してあった。コトブキは、地下一階のボタンを押した。


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